9月18日女子大生ニュース
第6位
昭和女子大学 無限に成長する世界遺産に潜入!
7月下旬、上野にある国立西洋美術館を含む7カ国17施設が「ル・コルビュジエの
建築作品―近代建築運動への顕著な貢献」として世界遺産に登録されました。
今回、昭和女子大学で西洋美術史を学ぶ学生が、国立西洋美術館を見学しました。
20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群、その中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などがまとめて世界遺産リストに
登録されました。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品は
フランスを中心とする7か国に残っており、大陸をまたぐ初の世界遺産登録と
なりました。
今回登録に含まれた「国立西洋美術館」は「無限に成長する美術館」という構想を
土台に建てられました。上から見ると正方形の建物で、展示室は角張った
螺旋状になるよう設計されています。美術館は収蔵品の増加がつきものであり、
展示室の不足が悩みの一つでしたが、予め広大な土地を確保し、
巻貝が成長するように展示室を外側に拡大・継ぎ足しができるようになっています。
国立西洋美術館を見学した学生は、「展示室はまさに螺旋状に導線されていて、
見やすさがありました。年代順に中世から20世紀初頭にかけての西洋絵画が
展示されていて、螺旋状になっているからこそ、時の流れに乗っているような感覚に
なりました。1階部分の吹き抜け構造や、光が多く取り入れられる構造の美術館の
登場は21世紀建築によく見られるので、革新的だからこそ、ほかの20世紀の
近代建築運動に影響を与えたのだろうなと思いました。
もっと建築史を学びたい、成長したい思える作品でした。」と熱く語りました。
この構造を体感できるのは、主に常設展示で、観覧料は、大学が
キャンパスメンバーズならば無料、それ以外の大学生は130円と
驚きの安さとなっており、教育普及への熱心さが伺えます。
世界遺産登録をうけ、常設展示では中世から20世紀初頭の西洋絵画と
フランス彫刻の他に、常設展内に「ル・コルビュジエと無限成長美術館
―その理念を知ろう―」という展示を9月19日まで開催しています。