10月2日女子大生ニュース
第10位
学習院女子大学 ヨーロッパに渡った日本昔話
ちりめん本の魅力とは?
学習院女子大学にて、9月27日から10月9日までの間、
『1855年の文化発信-ヨーロッパに渡った〈ちりめん本〉日本昔話シリーズ』が
開催されています。
学習院女子大学の教育研究理念「日本文化の発信と国際文化交流」の更なる進展と、
近代の文化発信の原点を思いやる機会として、「ちりめん本」の展示会が
催されています。「ちりめん本」は、ヨーロッパ各国語に翻訳された明治初期の
絵入り小型本で、日本の伝承物語の多様性、印刷技術の巧緻性を世界に
知らしめました。
英訳された日本の昔話「桃太郎」、「かちかち山」などが日本風の色彩模様で
描かれた木版多色刷り絵本のほか、『百鬼夜行絵巻』などの画帖も展示されています。
実際に足を運んだ生徒らは、「小さな本に繊細な絵が描き込まれていて
見応えがある」、「異文化交流が具体的な形で目に見えて、とても新鮮だった。」、「日本の文化がこのように伝わることで、ヨーロッパで称賛されたということが
想像でき、感慨深い。」などと話し、日本文化と国際交流の世界観をじっくりと
楽しんでいました。
展示場所は、学習院女子大学二号館一階、文化交流ギャラリーで、入場は無料です。
展示時間は、平日は朝9時から16時30分、土曜日は朝9時から正午まで、
日曜、祝日は休室となっています。また、10月8日、9日の学園祭期間では、
朝9時から、18時30分まで開室します。学習院女子大学図書館に所蔵される美本を
中心に、関連作品も併せて展示されているということです。
取材・執筆 学習院女子大学 篠原千咲