10月2日女子大生ニュース
第9位
東京外国語大学 祝100年目!
第一次世界大戦下で始まった意外な言語とは?
東京外国語大学が1916年に始めたポルトガル語教育は、今年で100周年を迎えます。
これは日本の高等教育機関でポルトガル語教育を始めて100年となるとのことです。
第一次世界大戦前後からブラジルへの移民が急増。急遽設立された
スペイン語科の生徒が通訳として移民船笠戸丸に乗り、1908年にブラジルに
上陸したのが東京外国語大学とポルトガル語の関係の始まりとされています。
1916年にポルトガル語科が設立されましたが、入学者はゼロ。
1917年4月、お雇い外国人教師としてジョアン・ダマラル・
アブランシャス・ピント先生が着任し、山口鐵次郎先生とふたりで
ポルトガル語の授業を担当したそうです。
そんなポルトガル語科も、今年で100年を迎えます。長きにわたってポルトガル語の
教育研究を行ってきた東京外国語大学は今や日本におけるポルトガル語圏に
関する研究をリードする存在とも言えます。2015年5月には、
スペイン語圏・ポルトガル語圏の24ヶ国大使館および3つの関連機関と
教育・研究ネットワーク「Mundus Latinus in Japan」を創設させるなど、
今後の人材育成にも期待が寄せられています。
また、東京外国語大学ポルトガル語科設立100周年を記念して、9月30日、10月1日の
2日間にわたって記念イベントも行われたようです。
取材・執筆 東京外国語大学 黒田和佳奈