やる気!元気!!瑞季ー!!!
9/1に俳優集団D-BOYSの阿久津愼太郎さんが引退を発表されました。
その見た目と行動の可愛さから
ファンに「あくにゃん」の愛称で親しまれていた阿久津愼太郎さん。
1995年生まれということで、
小原と同い年の俳優さんの引退に、
本当に驚きました。
有吉反省会にて、「女装好きイケメン」として反省会に出演されたのは
皆さんの記憶に新しいはず…!!
ですが、私の中で阿久津さんというと
私の大好きな小説が原作となったドラマ
『青空の卵』の主演。
この小説絶対に電車の中とかで読んじゃダメ!!
自然とポロポロと涙が溢れてくるんです。
人は決して死なない探偵ものです。
主人公は心に深いキズを負って
引きこもりのプログラマー・鳥井真一
そんな彼を気にかけて、面倒を見に来る友人
物語は坂木司目線で語られる。
彼は仕事が終わると必ず足を運ぶ場所がある。
親友・鳥井真一の自宅である。
家庭環境と学生時代のいじめにより人間不信に陥り、ひきこもりとなっている鳥居に少しでも立ち直ってもらうため、
坂木は外で起こった日常の様々な出来事を話す。
鳥井はその中に含まれた謎をあっさりと解いてみせる。
坂木は涙脆く、人を疑うということを知らないのか!?というくらい度が外れたお人好しの青年。
鳥井はかなり頭の回転がよく、少しの情報で謎を解く所謂安楽椅子探偵。だが、人間不信であり、坂木の涙を見ると途端に情緒不安定になるという、どこか欠けた2人。
2人は事件を通じて様々な人々と出会い、交流を深めていく、成長ストーリー。
人が亡くなることはないタイプの探偵もの。
事件は大方、日常の謎。その事件と同時に人間ドラマも描かれた作品。
優しさから生まれた悲しい事件や、悪意なき事件など、誰もが抱えている不安や問題を抱えた犯人と問題だらけの探偵と助手が共にそれを乗り越えていく姿は涙なしでは読めません!!
世の中ってこんなに暖かいものなのか、と自然と涙が流れる反面
人間ってこんなにも簡単に他人を傷つけてしまっているんだと考えさせられ、思わぬ所で他人を傷つけているのかと思うと涙がこぼれる作品です。
私は坂木司のように優しくありたいと思う反面、
鳥井真一のように他人を傷つけてしまうことが多いです。それは自分が傷つきたくないという自己防衛からでる態度なのかも知れません。だから他人を傷つけてしまっているのかも知れません。
私は他人への配慮、愛が欠けているんだと
この作品を通しても感じたし、
最近出会う大人にも教えていただきました。
それは自分が傷つくのを恐れているからだと
この作品を通して分かりました。読み返して良かった…。
ひきこもり探偵の鳥井真一役を阿久津愼太郎さん
超お人好し青年の坂木司役には『仮面ライダーディケイド』でディケイド/門矢士を演じた、井上正大さんのダブル主演で放映されました。
阿久津さんの痛ましいまでの傷ついた鳥井の演技、井上さんの笑顔が優しく、また美しい涙を流すピュアな演技が今でも印象的です。
高校生の時、図書館で初めて読みましたが、
こんな心揺さぶられる作品は滅多にないと感動。
その後すぐに本屋で買ってしまいました(笑)
それ以来、人間関係で悩んだ時や、嫌なことがあった時、人を傷つけてしまったと悩んだ時必ず読み返す作品です。
こちら3巻で完結しており、
完結編を読んだ時の虚無感は今でも拭えません。
それくらい私の人生にとって掛け替えのない出会いでした。
今の世の中に辟易した方、
心が疲れている方、悩んでいる方、
涙を流したい方は是非読んでみてください!!
謎解き探偵ものとしても、しっかりとしたストーリーの『青空の卵』
坂木と鳥井2人のことを「ホームズとワトソン」と表現する人はよくいるんです。
私も変人で頭の切れる鳥井がホームズで、
周囲に非凡を求める歪さと鳥井を褒めちぎるところなんてワトソンそっくりだから。でも、2人はもっともっと現実味のあるキャラクターでしっくりこない。
そんな時、レビューの一つに鳥井と坂木の2人を
「現代に生きるジョバンニとカムパネルラ」
と表現している方がいて、2人にぴったりな表現だと思いました。
生きるって大変だ…
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―二人の関係が歪で気持ち悪いなんて意見もありますが、例えエゴだとしても、坂木のように人を思いやれる人になりたいと思う、
小原瑞季