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【おばコラム】何がリヤルかわからねぇ!!長瀬智也と中村七之助が恋人役!?とにかく勢いが凄い!考えたら負け!?『真夜中の弥次さん喜多さん』【第48回】

やる気!元気!!瑞季ー!!!

昭和女子大学3年小原瑞季です( ¨̮ )

 

やってまいりました木曜日

映画で位しか愛を、恋を学べない小原は

今週も映画から愛を学びました。

 

 

 

今週の映画はこちら!

真夜中の弥次さん喜多さん

eiga.com

 

 

こちらもう何十回と見ている映画の1つなんですが、

改めて見ました!

残念ながらひかりTVさんでは見られません(´;︵;`)

 

 

とにかく勢いが凄い!!!

考えたら負けな気がする突拍子もないストーリー展開。

とにかくシュールな時代劇!

時代考証もへったくれもありません…

それでも、笑いが止まりません!!

 

考えたら負けとは言いましたが、

それでも自分探しの旅というだけあって

考えさせられるというか、感動的なシーンもあり、うっかり泣いてしまいました。

 

 

あらすじ

ワイルドな男前・弥次さんこと弥次郎兵衛(長瀬智也)と

美形の役者・喜多さんこと喜多八(中村七之助)は恋人同士。

だけれども、弥次さんには奥さんがいるし、喜多さんはおクスリが辞められないという泥沼カップル。

薄っぺらなお江戸を飛び出して、何でも願いを叶えてくれるらしいお伊勢さんを目指し、自分探しの旅に立つことにする2人。

その度はまさに珍道中。奇妙な関所が次から次へと。2人は自分を見つけお伊勢さんをお参り出来るのか!?

(原作:しりあがり寿真夜中の弥次さん喜多さん

監督:宮藤官九郎)

 

様々な関所を抜けていく2人ですが

喜多さんが迷い込む、とあるバーのシーンが私はお気に入りなのです。

 

森をさまよう喜多さんは森の中に突然現れたバーに入る。

そこは死んだバーテンダーが営むバー。

どうして死んでいるのに、まるで生きているかのようにバーを営んでいるのか。

それは、死せる恋人を思う人がいるから。

死んだ人をまるで生きているかのように想像して思うことにより、その空間で生かせる事の出来るという不思議な設定。

バーテンダーは、妻が思ってくれるから存在し続けられるのです。しかし妻は思うあまり、顔に、体中にキノコが生え、まさにほぼ植物人間状態。

そんなになってまで共にありたいと思う気持ちに感動しました。

 

死んでもなお、思ってくれる人がいるって素敵ですね。

別の見方をすれば束縛とも取れるかもしれませんが、

それでも私はこのシーンは何度見ても涙が溢れてしまいます。

 

 

ほかのシーンは本当に意味わからなかったり、

突拍子もない展開だったり

サイケデリックな時代劇なんですよ!!

原作が凄いので、まさに忠実に再現しているんだとか…

とにかく凄くシュール!

でもその向こうには現実があって、

何事も紙一重なんだなって思います。

だから「何がリヤルかわからねぇ」って台詞がぴったり!

意味わかんない、頭おかしいなんて感想で終わらせてしまうには勿体ない作品です。

 

弥次さん喜多さんは同性ですので

苦手な方はご注意ください。

江戸時代までは普通にこういう関係があったんだなぁと学びつつ

そんなの関係ない位の愛の物語だと思いました。

 

 

 

でもなんとなくこういうパッと見意味わかんない『真夜中の弥次さん喜多さん』や森見登美彦さんを愛読書としてきたからこそ、『ミチトノソウグウ』という私の自主制作ショートショートドラマが生まれた気がします。

すべては生きてきた積み重ねなんですね、きっと。

 

小原瑞季