やる気!元気!!瑞季ー!!!
やってまいりました木曜日
映画で位しか愛を、恋を学べない小原は
今週も映画から愛を学びました。
今週の映画はこちら!
こちらもう何十回と見ている映画の1つなんですが、
改めて見ました!
残念ながらひかりTVさんでは見られません(´;︵;`)
とにかく勢いが凄い!!!
考えたら負けな気がする突拍子もないストーリー展開。
とにかくシュールな時代劇!
時代考証もへったくれもありません…
それでも、笑いが止まりません!!
考えたら負けとは言いましたが、
それでも自分探しの旅というだけあって
考えさせられるというか、感動的なシーンもあり、うっかり泣いてしまいました。
あらすじ
ワイルドな男前・弥次さんこと弥次郎兵衛(長瀬智也)と
美形の役者・喜多さんこと喜多八(中村七之助)は恋人同士。
だけれども、弥次さんには奥さんがいるし、喜多さんはおクスリが辞められないという泥沼カップル。
薄っぺらなお江戸を飛び出して、何でも願いを叶えてくれるらしいお伊勢さんを目指し、自分探しの旅に立つことにする2人。
その度はまさに珍道中。奇妙な関所が次から次へと。2人は自分を見つけお伊勢さんをお参り出来るのか!?
(原作:しりあがり寿『真夜中の弥次さん喜多さん』
監督:宮藤官九郎)
様々な関所を抜けていく2人ですが
喜多さんが迷い込む、とあるバーのシーンが私はお気に入りなのです。
森をさまよう喜多さんは森の中に突然現れたバーに入る。
そこは死んだバーテンダーが営むバー。
どうして死んでいるのに、まるで生きているかのようにバーを営んでいるのか。
それは、死せる恋人を思う人がいるから。
死んだ人をまるで生きているかのように想像して思うことにより、その空間で生かせる事の出来るという不思議な設定。
バーテンダーは、妻が思ってくれるから存在し続けられるのです。しかし妻は思うあまり、顔に、体中にキノコが生え、まさにほぼ植物人間状態。
そんなになってまで共にありたいと思う気持ちに感動しました。
死んでもなお、思ってくれる人がいるって素敵ですね。
別の見方をすれば束縛とも取れるかもしれませんが、
それでも私はこのシーンは何度見ても涙が溢れてしまいます。
ほかのシーンは本当に意味わからなかったり、
突拍子もない展開だったり
サイケデリックな時代劇なんですよ!!
原作が凄いので、まさに忠実に再現しているんだとか…
とにかく凄くシュール!
でもその向こうには現実があって、
何事も紙一重なんだなって思います。
だから「何がリヤルかわからねぇ」って台詞がぴったり!
意味わかんない、頭おかしいなんて感想で終わらせてしまうには勿体ない作品です。
弥次さん喜多さんは同性ですので
苦手な方はご注意ください。
江戸時代までは普通にこういう関係があったんだなぁと学びつつ
そんなの関係ない位の愛の物語だと思いました。
でもなんとなくこういうパッと見意味わかんない『真夜中の弥次さん喜多さん』や森見登美彦さんを愛読書としてきたからこそ、『ミチトノソウグウ』という私の自主制作ショートショートドラマが生まれた気がします。
すべては生きてきた積み重ねなんですね、きっと。
小原瑞季